『強運招き寄せ手相占い』秋山眞人

秋山眞人『強運招き寄せ手相占い』

「手相は、深く掘り下げなければ的中しないし、魅力さえもわからない」。これは、13歳で超能力に目覚め、ソニーや日産といった大企業で未来予測に携わり、大学院で宗教学まで修めた異色の経歴を持つ著者・秋山眞人氏が、40年以上にわたる探求の末にたどり着いた結論です。本書『強運招き寄せ手相占い』は、その膨大な研究と実践の果てに掴み取った、手相の真実を公開する一冊。巷にあふれる手相の常識が、根底から覆されるかもしれません。

占いの枠を超えた、人間という存在への深淵なる探求

著者の手相への旅は、単なる占術の研究ではありません。江戸の大家・水野南北が説いた「気血色」の重要性に光を当て、西洋手相術の流行がもたらした“催眠術”的な思い込みを鋭く分析し、戦後の名だたる大家たちの功績をリスペクトする。その上で、海外のセレブリティーやサイキック（超能力者）、王族の手にまで触れ、実践研究を重ねてきました。

本書で語られる、著名な超能力者アレックス・タナウス博士の手に生まれつき「アレックス」と読める線が刻まれていたという逸話は、手相が単なるしわではなく、時に**「シンクロニシティ（意味のある偶然の一致）」**が働く、神秘の領域であることを示唆しています。これは、単なる占い師ではない、超常現象の探求者である著者だからこそ到達できた、深遠な視点です。

あなたの「善なる側面」を知りぬくための経典

本書が他の手相書と一線を画す、最も重要な哲学。それは、手相を**「あなたが、あなたの、善なる側面を知りぬく経典」**と位置づけている点にあります。

著者は、不安を煽ったり、おどかしたりする手相術を明確に否定します。本書で集中したのは、「良い手相を徹底的にはっきりさせ、あなたが、あなたや身近な人々の手の中に幸せになるキッカケをみつけること」。そのために、これまでどの本にも載っていなかった、人間の能力と才覚に関わる**「秘相」**ともいえる重要なサインを、惜しみなく公開しているのです。

自分を知る旅へ – 手相は最高の教科書

著者は当初、長年の努力で導き出したこのノウハウを、胸の中だけにしまっておこうと考えていたといいます。それをあえて公開したのは、手相が、自分そして宇宙を知るための最高の「教科書」であり、その素晴らしさを多くの人に伝えたいという強い思いからでした。

『強運招き寄せ手相占い』は、単に未来を当てるための本ではありません。それは、多くの成功者たちの「手」を通して、あなた自身も気づいていない可能性の扉を開き、より良い人間関係を築き、幸せになる喜びを感じるための、究極の自己発見の書なのです。この一冊を読めば、あなたの手のひらは、全く新しい意味を持って輝き始めるに違いありません。