『幸せになる手相大辞典』田口二州

田口二州『幸せになる手相大辞典』

私たちの人生を大きく左右する、目には見えない「運命」という力。もし、その力が手のひらに形となって現れ、読み解くことができるとしたら——。400冊以上の著作を誇り、占術界で“的中の父”と称される大家・田口二州氏による『幸せになる手相大辞典』は、まさにそのための究極のガイドブックです。本書は、単なる占いの手引書ではなく、4000年の歴史が育んだ叡智を活用し、自らの手で積極的に人生を切り拓くための、信頼できる一冊です。

西洋だけではない、東洋の秘法で深まる理解

本書の最大の特徴であり、他の多くの手相書と一線を画す点。それは、現在世界で主流となっている西洋手相術だけでなく、その源流を同じくする東洋手相（東洋相法）の秘法を織り交ぜていることです。

著者は、手相学が古代インドで生まれ、西へ伝わったものが「西洋手相」、東へ伝わったものが「東洋手相」となった歴史を丁寧に解説します。そして、日本では分かりやすさから西洋式が中心となったものの、両方の視点を取り入れることで、より幅広く、より深く自分の運命を読み解くことが可能になると説きます。人種や言語が違っても、手のひらに現れる基本的な意味は変わらないという、手相学の普遍的な真実を、本書は教えてくれます。

運命を知るだけでなく、「運気を向上させる」ために

本書の目的は、単に未来を予知して一喜一憂することではありません。その真価は、鑑定結果を基にした**「運気向上のための開運アドバイス」**にあります。

• 運勢が良いとき：その幸運を最大限に活かし、より豊かな人生を送るための具体的なコツを伝授。
• 運勢が悪いとき：どうすれば災難や危険を回避し、ダメージを最小限に抑えられるかをアドバイス。

これは、運命にただ流されるのではなく、それを知った上で、自らの行動によってより良い未来を築いていこうという、極めて前向きで実践的なアプローチです。

4000年の実証性と、大家の信頼感

本書の説得力は、約4000年もの歳月をかけて先人たちが築き上げてきた、膨大なデータという「豊かな実証性」に裏打ちされています。そして、その膨大な知識を、占術家を指導する立場でもある著者が、「はじめて手相を見る人」のために、どこまでも分かりやすく解説してくれているのです。巻頭に掲載された貴重な**「実手型」**は、これから手相を学ぶ者にとって、何よりの道しるべとなるでしょう。

『幸せになる手相大辞典』は、自分自身やまわりの人の特性を知り、積極的に人生を切り開きたいと願うすべての人にとって、最高の「羅針盤」となるに違いありません。