佐藤六龍『運勢を鑑る手相術』
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「働けど働けどなお我が暮らし楽にならざり、じっと手を見る」——手相の本は、決まってこの石川啄木の歌から始まります。しかし、もしその手のひらに刻まれているのが、あなたの性格や努力の結果ではなく、抗いがたい「宿命」そのものだとしたら?中国五術運命学の大家・佐藤六龍氏が、日本で初めてその全貌を公開する『運勢を鑑る手相入門』は、まさにその衝撃的な視点から、あなたの運命を解き明かす一冊です。
性格分析ではない、これが東洋の「宿命鑑法」だ
本書がまず私たちに突きつけるのは、現代日本で主流となっている西洋手相術との、根本的な決別宣言です。
- 西洋手相術:心理学的なアプローチで、その人の**「性格」**を基に運勢を読み解く。
- 東洋手相術(本書):人間の持つ、解明不能な**「宿命」**を基に、運勢の吉凶そのものをダイレクトに読み解く。
著者によれば、東洋の占術では「性格の善し悪しと、運勢の吉凶はまったく関係がない」という、極めて大胆な観点に立ちます。あなたがどんな人間であるか、ではなく、あなたがどんな宿命を背負っているのか。その一点にこそ、本書は鋭く切り込んでいくのです。
明代の宰相・劉伯温が遺した秘伝「玉掌流」
本書で公開されるのは、明代の宰相であり、五術運命学の大家であった劉伯温(りゅうはくおん)が集大成したという「奇門派(奇門遁甲応用)」、すなわち**『東洋手相術(玉掌流)』**の奥義です。その判断の主軸となるのは、指を除いた「掌(たなごころ)」の部分。手型、丘位、紋理、記号という四つの要素から、古代中国の先人たちが編み出した厳格な法則に基づき、あなたの運命を鑑(かん)定していきます。
これは、感傷的な自己分析や、曖昧な性格診断とは無縁の世界。そこにあるのは、中国占術の最高峰ともいえる、冷徹で、しかし的確な「宿命」の解読術なのです。
「生きた手」から学ぶ、究極の実践書
本書のもう一つの画期的な特徴は、従来のイラスト中心の解説書とは一線を画し、**「実際の手の写真」**を中心に構成されている点です。ページを開けば、そこには生きた人間の、生きた線が写し出されています。
この徹底した実践主義により、読者は理論を学ぶだけでなく、読んだその日から、目の前の「ナマの手」を鑑定できる応用力を身につけることができます。
もしあなたが、これまでの心理学的な手相術に物足りなさを感じ、より本格的で、より根源的な運命の法則に触れたいと願うなら、この一冊は、そのための唯一無二の扉となるでしょう。これは、単なる占い本ではありません。古代中国の叡智が凝縮された、究極の運命学への招待状なのです。
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