門脇尚平『手相で健康診断』
| Amazon | 単行本 |
| Audible | 新着タイトル |
| Kindle | 新着タイトル |
医療への不安が増大し、「健康の自衛」が叫ばれる時代に、一介の手相家が医学界に一石を投じる——。30年以上にわたり手相を通して人間を観測してきた大家・門脇尚平氏による『手相で健康診断』は、単なる占い本ではない。手のひらを「未開拓の宝庫」と捉え、病の兆候を読み解き、さらには手相そのものを改善する健康術までを提示した、画期的なセルフケアの実践書である。
生きた手は、石よりも雄弁に健康を語る
著者は、自らを医学者ではないと断りつつも、30年の研究のなかで「医学者の見落とした盲点」を発見してきたと語る。キリストが「石語るべし」と言ったことを引合いに出し、生きて血の通う人間の手は、石など比較にならぬほど精緻に、その人の健康状態を物語るという。
環境の変化や病に対し、手のひらは敏感に反応する。本書は、その微細なサインを読み解くための基礎知識から、手の各部分が健康にどう反応するか、そしてガンをはじめとする主だった病気がどんな標識として現れるかまでを、具体的に、そして平易に解説していく。それは、あなたの帽子の下に広がる「世界一の未開拓地」を探検するような、驚きに満ちた自己発見の旅である。
手相を変える「コロンブスの卵」
本書の真骨頂は、単なる診断に終わらない点にある。第四章以降で紹介されるのは、手相を見事に変えてみせるという、具体的かつ実践的な健康術だ。
- フランスのローブリー博士が考案した「風浴法」
- 皮膚を丈夫にし、体質を改善する「温冷浴」
- 生命線を伸ばす効果もある「断食」の理論と実際
著者は、「これによらなければ手相の改善は不可能である」と断言する。これらの家庭で簡単にできる健康術こそが、20世紀における健康の“コロンブスの卵”なのだと。本書の後半では、実際にこれらの方法を医師の指示のもとで実行し、ガンや心臓病といった成人病から九死に一生を得た人々の、貴重な体験談も紹介されており、その効果のほどを裏付けている。
自らの手で築く“健康天国”
『手相で健康診断』は、多くの医学者の助言を得て、一介の手相家が「生意気と叱られることを覚悟の上で」書き上げた、執念の書である。そこには、自らの健康は自ら築きあげるべきだという、力強いメッセージが込められている。
専門的な医学書に挫折した人、自分の体質を根本から見直したいと願う人、そして何より、手のひらという最も身近なツールで健康を管理したいと考えるすべての人へ。本書は、あなたの人生をより良く生きるための、最も確かな指針の一つとなるだろう。
| Amazon | 単行本 |
| Audible | 新着タイトル |
| Kindle | 新着タイトル |