『自分がわかる！相手がわかる！「超」開運両手占い』浅野八郎

浅野八郎『自分がわかる！相手がわかる！「超」開運両手占い』

ニューヨークやロンドンの書店の「Self Help（自己啓発）」コーナーに、心理学者や医学者が著した「手相」の本がずらりと並ぶ時代。かつての占いのイメージを覆し、手相を「新しい人間学」として捉え直す世界的潮流が今、生まれています。その最前線で、国際的な評価さえ受けるのが、浅野八郎氏が40年の研究の末にたどり着いた「心理手相学」。本書『自分がわかる！相手がわかる！「超」開運両手占い』は、その深遠な世界への、最も分かりやすい招待状と言えるでしょう。

占いの常識が変わる、世界標準の「自己啓発ツール」

本書が従来の占い本と一線を画すのは、手相を、運命を一方的に告げられるためのものではなく、自分と他者を深く理解するための「自己分析ツール」として提示している点にあります。著名な心理学者ユングの流れを汲む研究者たちが提唱した「心理手相学」（Psycho-Chirology）の考えに基づき、手のひらを、その人の悩みや苦しみを自ら解決するためのヒントが詰まった、極めてパーソナルな地図として読み解いていくのです。

その信頼性は、著者が昭和37年に発表した独自の「手相の分類法」と「性格判断」が、近年、米英で出版された『手相百科事典』にそのまま掲載されているという驚くべき事実によっても裏付けられています。これは、著者のアプローチが、もはや日本国内に留まらない「世界標準」であることを示す何よりの証拠です。

「手相に始まり、手相にもどる」 – 究極の自己発見へ

なぜ今、これほど手相が注目されるのでしょうか。著者は「手相に始まり、手相にもどる」という言葉でその理由を説明します。私たちは運命に関心を持つと、様々な占いに手を伸ばしますが、最終的に還ってくるのは、この世に一つしかない「自分だけの手相」なのです。

本書を読めば、その最も根源的でパーソナルなテキストを通して、自分でも気づかなかった自分を発見し、他者の不可解だった行動の裏にある本質を理解することができるようになります。それは、これまでの学問では解き明かせなかった、現代人の心の謎に迫る「新しい人間学」の入り口なのです。

新しい時代を生き抜くための知恵

21世紀の新しい人間学が求められる今、本書が示す「心理手相学」は、変化の時代を生き抜くための確かな知恵を与えてくれます。

単なる吉凶占いに飽き足らない人、自分や他者との関係をより良いものにしたいと願う人、そして何より、自らの手で運命を切り拓きたいと考えるすべての人へ。40年の歳月をかけて著者がたどり着いた結論が、この一冊に凝縮されています。これは、あなたの手のひらから始まる、新しい時代の自己啓発の書なのです。